◆親と友達がどれぐらい野菜と果物を食べていると思うか
この研究は、フィンランドで11歳の子ども424人を対象に行われた調査のデータを解析しました。対象となった子どもから、質問票によって、親と友達がどの程度野菜と果物を食べていると思うかが聞き取られ、対象者自身の野菜と果物の摂取量との関連が調べられました。
◆親と友達が食べると自分も食べる
次の結果が得られました。
両親と友人の認識された野菜と果物の摂取量は、どちらの研究年度でも、女の子、男の子ともに、野菜と果物の摂取量と正の関連があった。
対象者が女の子でも、男の子でも、親と友達が野菜・果物を食べていると思う量と、対象者自身の野菜・果物の摂取量に関連が見られました。
子どもの食習慣をよくするためにさまざまな試みがありますが、子ども自身だけでなく、周りの人たちからも影響があるという観点が、より効果的な方法に結び付くかもしれません。
執筆者
Do descriptive norms related to parents and friends predict fruit and vegetable intake similarly among 11-year-old girls and boys?
Br J Nutr. 2015 Oct 9 [Epub ahead of print]
[PMID: 26450715]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。