◆65歳以上の人で睡眠時無呼吸と2型糖尿病の関係を解析
研究班は、アメリカで65歳以上の人5,888人を対象に行われた調査のデータを使い、睡眠時無呼吸症候群に関係する無呼吸、不眠の症状と、2型糖尿病の診断との関連について、統計解析を行いました。
◆無呼吸、眠気で2型糖尿病が多い
次の結果が得られました。
2型糖尿病発症のリスクは、観察された無呼吸(ハザード比1.84、95%信頼区間1.19-2.86)、[...]、日中の眠気(ハザード比1.54、95%信頼区間1.13-2.12)と正の関連があった。対照的に、不眠症状とグルコース代謝または2型糖尿病の新規発症との間に一定した関連は見られなかった。
無呼吸、日中の眠気の症状があった人で、その後2型糖尿病と診断される場合が多くなっていました。不眠には関連が見られませんでした。
無呼吸や眠気の症状は、肥満などによって2型糖尿病を起こしやすい状態のサインなのかもしれません。
執筆者
Sleep Disturbances and Glucose Metabolism in Older Adults: The Cardiovascular Health Study.
Diabetes Care. 2015 Nov
[PMID: 26384390]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。