◆朝食を摂る人と摂らない人それぞれで朝食を摂る日と抜く日をつくり、比較
肥満気味の女性で普段朝食を摂る人と摂らない人それぞれ9名を対象に、朝食を摂る日と摂らない日を決めました。
朝食を摂る日と摂らない日の間隔は空け、昼食後にそれぞれの血液検査値を測定し、比較しました。
◆朝食を摂る習慣がある人は、朝食を抜かすとインスリンと遊離脂肪酸が高くなる
以下の結果が得られました。
インスリン(p=0.020)、FFA(p=0.023)のAUCはともに、普段は朝食を摂っている人が朝食を摂らなかった場合により高くなっていたが、普段朝食を抜かす人はどちらの日も類似していた。
普段から朝食を摂っている人が朝食を抜かすと、昼食後のインスリンと遊離脂肪酸がより高くなりました。普段朝食を摂っていない人は、朝食を摂っても抜かしても差は見られないという結果でした。
筆者らは、「食事を抜かすことは、習慣的に朝食を摂る人において、代謝と食欲の調整システムの同調によってより強い影響があるかもしれない」と結論付けています。
朝食を摂る習慣のある人は、急な生活習慣の変化に反応しやすいかもしれないという結果でした。
ただし今回の結果は、肥満気味の女性を対象としたものですので、全員に当てはまるとは必ずしも言えないことにご留意ください。
執筆者
Usual breakfast eating habits affect response to breakfast skipping in overweight women.
Obesity (Silver Spring). 2015 Apr
[PMID: 25755093]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。