◆大規模研究のデータを解析
研究班は、イギリスで行われた、対象地域の人口全体を対象にした追跡調査のデータを使い、腹部大動脈瘤の急性イベントの発症数を調べました。
◆男性、75歳、喫煙、高血圧
次の結果が得られました。
研究対象の92,728人について、12年のうちに急性の腹部大動脈瘤のイベント103例(72.8%が男性、59.2%が30日以内に死亡)が起こった。
腹部大動脈瘤の急性イベントが起こった103例のうち、72.8%が男性に起こっていました。
ほかの面では、全体の66%が75歳以上の人に、65歳以上75歳未満の男性に起こった28例のうち96%は喫煙したことがある人に、女性に起こった28例のうち71%は75歳以上で高血圧がある人に起こっていました。
動脈硬化によって起こりうる病気にはほかにも心筋梗塞や脳卒中といった致命的なものがあります。特にリスクが高い人では、腹部大動脈瘤の治療も含め、全体として対策を立てることが大切です。
執筆者
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。