◆923人の食事内容を調査
グループは58歳から98歳の923人の患者を平均4.5年に渡って質問票をとり、食生活以外の生活習慣の影響を除く統計解析を行い調査しました。
今回着目したのは、「MIND食」と呼ばれる、地中海料理とDASH 食(高血圧予防食事法)を組み合わせたものです。このMIND食は、
- 穀類、野菜、豆類、鶏肉、魚を重視し、
- 赤身肉やバターなどは摂取を控える
という特徴があります。
◆食事療法でアルツハイマー病の発症率が低下
研究の結果、MIND食を摂っている被験者は他の被験者より発症リスクが大幅に低下していることが判明しました。また、その他の食事療法(DASH食や地中海食)に比べても、発症リスクが抑えられていることも示されています。
研究グループは生活習慣が違うのにもかかわらず食事療法によりアルツハイマー病の発症が減っていることから、食事によって効果的に予防できるのではないかと述べています。
現在のところ食事療法によってアルツハイマー病の発症を抑えることができた理由については解明されていません。食生活が異なる日本人で同様の調査は行われていないため、同様の効果が得られるかは不明ですが、食生活は発症に関係していることは確かであるようです。
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執筆者
MIND diet associated with reduced incidence of Alzheimer's disease.
Alzheimers Dement. 2015 Feb 11.
[PMID: 25681666] http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25681666※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。