◆トリノの384人が6か月運動
この研究は、首の緊張をほぐす運動などを数時間おきに行うプログラムの効果を調べました。トリノの役所に務めている384人の人が対象となり、ランダムにグループ1と2に分けられました。
グループ1の人だけが6か月間のプログラムにしたがって運動したあと、グループ2の人だけが6か月間運動し、その前後で頭の筋肉や首の筋肉の診察によって痛みが評価されました。
◆頭痛、首・肩の痛みが軽減
次の結果が得られました。
プログラム開始から6か月後に群間の有意な差が観察された。すなわち、グループ1では開始時からの平均変化量がPTSスコアは-0.19、CTSスコアは-0.2、CUMスコアは-0.36であり、頭痛、首と肩の痛みの減少とも関連があった。
6か月のプログラムのあとでは、その前に比べて頭痛、首と肩の痛みが軽くなっていました。
頭痛や肩こりの対策としてさまざまな方法が研究されています。どんな運動がより効果的かといった観点からも比較が重ねられることで、多くの人の悩みに答える方法が見つかってくるかもしれません。
執筆者
Efficacy of a workplace relaxation exercise program on muscle tenderness in a working community with headache and neck pain: a longitudinal, controlled study.
Eur J Phys Rehabil Med. 2016 Jan 8. [Epub ahead of print]
[PMID: 26745361]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。