◆肺症状のある成人患者が対象
研究班は、重症の嚢胞性線維症がある成人患者で、肺の症状の悪化のため入院した人40人を、マスクなどを使って呼吸を助ける非侵襲的換気の治療を行うグループ(試験群)と、非侵襲的換気以外の通常の治療を行うグループ(対照群)にランダムに分けて治療しました。
◆退院時の1秒量に差があった
次の結果が得られました。
[...]試験群は対照群よりも退院時の1秒量が有意に高くなっていた(平均差は予測値の4.2%、95%信頼区間0.1-8.3)。
非侵襲的換気を行った試験群で、退院時の呼吸機能が対照群よりも高くなっていました。
嚢胞性線維症の根治療法は知られておらず、さまざまな臓器に起こる異常に対しての治療が探られています。より効果の高い治療によって生存期間を改善する方法が望まれます。
執筆者
Non-invasive ventilation used as an adjunct to airway clearance treatments improves lung function during an acute exacerbation of cystic fibrosis: a randomised trial.
J Physiother. 2015 Jul
[PMID: 26096013]
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