◆BMI27以上の女性が対象
研究班は、BMI(体重÷身長の2乗)が27以上、腹囲が80cm以上の女性102人を対象として、高用量EGCGを飲むグループと偽薬を飲むグループにランダムに分け、12週間の高用量EGCGによって違いが出るかを調べました。
◆体重・BMI・腹囲が減少
次の結果が得られました。
12週間の高用量EGCG治療ののち、治療群では、有意な体重減少(76.8±11.3kgから75.7±11.5kgへ、P=0.025)、BMIの減少(P=0.018)、腹囲の減少(P=0.023)が観察された。
高用量EGCGを飲んだグループでは、体重、BMI、腹囲が減少していました。
研究班は「高用量緑茶抽出物によるこの抗肥満効果のメカニズムは、部分的にはグレリン分泌の阻害と、それによるアディポネクチンレベルの上昇と関連しているかもしれない」と推論しています。
EGCGの効果はまだ調査されている段階ですが、もし確かな効果が見つかれば、将来治療薬として使われることがあるかもしれません。
ほかにもEGCGの効果を調べた研究を紹介していますので、関心のある方はあわせてご覧ください。
「緑茶はこうして口腔がんを狙い撃ちする」
http://medley.life/news/item/555e035b59747e3301e63432
執筆者
Therapeutic effect of high-dose green tea extract on weight reduction: A randomized, double-blind, placebo-controlled clinical trial.
Clin Nutr. 2015 May 29 [Epub ahead of print]
[PMID: 26093535]
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。